印刷物から見えるさまざまな世界
“私はグラフィックデザインが好きで、中でもポスターに興味があります。
なので、印刷もかなり気になるところです。
私はデザイン系の学校を卒業した後、それに関係した地元での就職先を探していました。
いくつか求人票を見たのですが、中でも多かったのが印刷屋さんでした。
実際に面接に行った会社もありましたが、どこも残業が多いのに驚きました。
私は短期間だけ、印刷屋さんで働いたことがありましたが、やはり平日は残業続きで大変だと言う印象を受けました。
ですが、それでもその仕事を続けている最大の理由は、印刷に関わることが好きだと言うことだと思います。
特に専門職になると、デザイン系の学校を卒業し、その会社に就職している人もたくさんいました。
おそらく、他の印刷屋さんでも同じことだと思います。
私は文化財の仕事をしていた時、出版物の打ち合わせで、地元のある印刷屋さんと何度か話をしたことがありました。
印刷屋さんといっても、それぞれ得意分野があるようです。
その印刷屋さんは郷土資料などを主に扱っているようでした。
印刷というと、今では写真印刷が圧倒的に多くなったような気がします。
私はアールデコ時代のデザインが好きなのですが、その頃はまだ写真が印刷には取り入れられていませんでした。
ですが、今、その時代の印刷を見ても、まったく古さを感じさせません。
さらに古い時代ではやはり浮世絵などの版画印刷は日本の伝統文化の一つだと思います。
私は趣味で広重の絵を模写していた時期がありますが、その版画印刷のクオリティの高さに驚きました。
私はポスターが好きということもあり、その歴史を調べたりすることがあります。
そこには印刷技術の大きく関わっています。
ポスターほど大きくなくても、チラシも時代を反映していて、とても興味深いものがあります。
定期的に配達されるフリーペーパーも地元の印刷屋さんが作っているようです。
数多くの印刷物が出回る中、今では当たり前だと思っているようなものでも、この先、何十年も経つと、レトロな感じがするのかもしれません。
印刷物はその時代を反映しているので、歴史を振り返るのにも、とても役立ちます。
その時代によって、印刷物も流行りがあるようで、その違いを比べて見るのも面白いです。
また、印刷物は色が多種多用なので、その微妙な違いを見分けられる印刷屋さんは凄いと思っています。
印刷の世界はかなり奥深く、今後もさらに進化を遂げていくでしょう。
中にはこんなものにまで印刷が施されていると言うようなものもあり、驚くこともあります。
広告宣伝が多くなっている分、ありとあらゆる場所にそれを見ることができます。
ある意味、広告があるからこそ、無料で見ることが出来るものも多いのだと思います。
広告の本来の目的だけではなく、どのように作られて行くのかという、その工程も知ることによって、より面白差を実感できると思います。
これからも印刷物を通して、その商品やデザインだけではなく、さまざまなことを学んでいきたいです。