熱圧着の工場を見学しましたヾ(=^▽^=)ノ
2021/07/31
熱圧着とは母材を融点以下の温度条件で密着させる接合加工技術であり、
接合面間の原子の拡散を利用して接合しているそうです(*^_^*)
物をくっつけるというと接着剤やボルトなどの固定具を使用する!
といったイメージを 持っていたのですが、それに劣らない強度での接合が可能なので今では様々なものの接合にこの技術が使用されているとのことでした(^_-)-☆
母材自体を溶かして接合する溶接はよく耳にする接合技術ですが、溶接とは違い母材を溶かすことなく接合することができますから、より高い精度で加工することができるそうです。
確かに溶接を利用して接合された物体は、溶接部分が変形してしまっていますが、熱圧着で加工された場合は接合面に変形や溶解は起こっておらず、非常にきれいなもとの状態を保ったまましっかりと接合されていました。
高い精度での加工が可能なため、ごく詳細図の微細製品や精密さを要求される製品、見た目を重視した製品などを接合するために大変重宝されている技術とのことです(^_-)-☆
確かに見た目は非常にきれいに接合されているので、加工したことを説明されなければ接合されていることに気付かない!
ほどきれいな加工面でした。
熱圧着はその名の通り、熱と圧力を用いて母材同士を接合させる加工技術です(*^_^*)
用いられる機会は真空ホットプレスと呼ばれる大型の工作機械で、接合したい二つの母材をサンドイッチ状に挟んで高圧でプレスし、同時に熱を加えることで接合部分に変化を起こさせて原子の拡散を促します。
加える熱と圧力は高ければいいというものではなく、母材の性質や状態によって最適の値は異なります。
圧力を加えすぎれば破損の危険性がありますし、熱を加えすぎれば母材が変質してしまいますから、母材の状態をチェックして最適な加工を施すためには職人の熟練した技術が必要になるそうです。
あまり普段意識することはありませんが、熱圧着や拡散接合の技術は様々な場面で活用されていることに初めて気づかされました。
とても有意義な工場見学でした。